シマノ クォートでグラベルライドしてみた SHIMANO Q‘AUTO

昨年、シマノからデビューの外装オートマチックコンポーネント。CUSEシリーズの「Q‘AUTO(クォート)」

ラインナップとして10速と11速があり対応カセットスプロケットは11-45tと11-50tの2種類。システムとしてはフロントシングルのみ対応。チェーンリング歯数の制限はありません。

基本のパーツ構成は「後輪のハブ リアディレーラー カセットスプロケット ワイヤレスシフトスイッチ」の4種。ハブは現状ディスクブレーキの142㎜スルーアクスルタイプのみになります。ちなみにオートマチックシフトとは言えど、マニュアル変速にも対応しているのでワイヤレス変速対応となったDi2シフター(MTB用、ロード用、グラベル用なんでも)であれば使用可能なので、いろいろな車種に合わせることができます。

(Q’AUTOの心臓部である後輪ハブ コンピュータの他に内臓のハブダイナモ発電により、リアディレイラーの外部充電が不要に。電動コンポ特有の充電忘れの心配がありません。)

ですが、決してレーシングコンポーネントではない為、コンセプトやターゲットとしては街乗りサイクリングなどの比較的緩めな使用が主になってくると思います。 景色を見ながら気ままにポタリング。登りが来ても下りが来てもクランクだけ回していればメカが勝手にその人の走行の癖を学習し、その人に合ったギヤ比に変速をしてくれる。ハンドルには変速レバーは無くブレーキレバーのみ、まるでピストのようなコックピット。

 

そんな中「果たしてQ‘AUTOは過酷なグラベル走行に耐えうるのか」をテーマに自転車をカスタム。昨今のグラベルロードブーム、もし適性があるのならコンポーネントの選択に一石を投じることができるのではないか!?

ということで今回は先月行われた大垣グラベルパーティーに実戦投入!

約90キロ 獲得標高約800m その内約80パーセントがグラベル路面という過酷なコースを走っていただきました。

ベース車両はROCKBIKESのディスクブレーキのクロスバイク Wrath Flat (ラース フラット)をカスタムペイント

こちらをクォートで武装しハンドルはロングや荒れ地にも対応できるようにワイドでフレア形状のバーハンドルをチョイス。タイヤにはパナレーサーのグラベルキングX1。ギヤ構成はフロント46t カセットは11-45t(11速)です。

クォートを満足に使うにはまず本体のAIを調教することから。メーカーの話では30分程の走行で学習が完了するといわれていますが、今回は事前に念入りに2時間ほど走ってくれたようです。

もちろん当日はシフトスイッチ無しの完全オートマチックで挑みます。

 

さて、その結果は・・・・・・

実際走った路面としては「グラベル、ロック、グラス、コケ、枯れ葉道、舗装路」 と思ったより過酷ですね…。斜度も最大20%越えの場所あり!

一番楽しいのが0~5%のグラベル路面。スピードに乗せてもゆっくりで走ってもしっかり自分に合ったギヤ比で走ることができたそうです。

一番キツイのが斜度10~15%の坂道。比較的重めでの変速をするようで、坂やタイヤを取られるような路面で頑張った後、少し回復走をしたいタイミングなのに緩んだ側からギヤを上げられてしまい足に負担がかかる場面があった。

今回フロントチェーンリングが46tと大きめだったのもありますが、システムとしてはおそらく一定の負荷を維持するプログラムのため、時々の人のわがままな感覚までは受け取ってくれませんよね。またフロントが42tならもう少し疲労感も変わったかもしれません。

当人としても、42t以下の軽いギヤを入れて再挑戦できたら面白そう、とお話をもらいました。

とはいえ結果的には完走できてしまったので、セッティングの適性値が見つかればまだまだ走りの幅は広がりそうです。もちろん今回テストしてもらったお客さんの自力があってこそなんですけどね。

ややネガなポイントとしては変速タイミングも通常のマニュアルシフトのように任意でトルクを抜いてガチャンとはいかず、不意に高負荷の時でも変速する時があります。乗っている側とすれば心配になりますが、この辺りはシマノの高い変速性能で意外と難なく変わってくれます。ただチェーンにはやや酷かもしれません。

クォートの変速システムはギヤの構成を元に「ケイデンス、速度、傾斜」が主なセンサーとのことで、設定でケイデンスの「速め・普通・遅め」が調整できます。そのままの通り、高回転低トルク型、低回転高トルク型、そしてその中間といった具合です。

まだデータの少ない最新のコンポだけにこれからのアップデートで機能の向上や、さまざまな走行パターンのシステムデータをインストールして、「今日は平坦貴重」「今日は山が多め」それこそ「今日はグラベルライドだ」と走行モードを変えられると面白そうですよね。

ギヤの選択にとらわれず、シングルギヤのピストのように気ままなサイクリング。でも多段ギヤが付いているのでどんな道が来ても安心!シフトは機械任せ!そんな新感覚ライドをあなたも体験してみませんか?

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